大手出版の学研「学研M文庫」等を廃止し、希望退職者を募集

大手出版会社の学研ホールディングスは2月25日、出版事業の再編を発表しました。

習参考書や児童書などの教育関係の出版に強みを持つ同社は
歴史をはじめとした、学術書を多く出版している「学研M文庫」を廃止するほか、
出版子会社3社を統合するということです。

今後は経営資源を収益部門の学習参考書や児童書などの教育分野へシフトするとしています。

廃止されるのは、学研パブリッシングが展開する「学研M文庫」や
一部のムック(歴史関係や一部女性実用)などの事業。

2015年10月1日を目途に、学研教育出版、学研パブリッシングおよび
学研マーケティングの3社を統合する計画。




今回の出版事業の再編に伴い、出版事業に所属する正社員を対象に希望退職者を募集します。
対象は、学研出版ホールディングス、学研教育出版、学研パブリッシングおよび
学研マーケティング各社の正社員。

募集期間は2015年2月25日～3月13日、退職日は2015年4月28日ということです。

「学研M文庫」は、講談社でいうと学術文庫に相当する文庫で、真っ赤な表紙が目印。

大型書店では、「学研M文庫」はそれなりのスペースを与えられていました。

現代の戦争や紛争に関する良書が多く、高い評価を得ていましたが、
その評価が実際の売上に結び付かなかったようです。

私も「学研M文庫」を何冊か購入したことがありますが、
地味ながら良書が揃っているという印象です。

でも、「学研M文庫」から誰でも知っているようなベストセラーは出ていないのも事実です。

一昔前なら、利益が出ていなくても良書を出していれば
大目にみられたかもしれませんが、昨年の消費税増税以降、
極度の不振に喘ぐ出版業にはそんな余裕もなくなっているのかもしれません。

２０１５年８月に営業終了の「かんぽの宿」一覧

日本郵政は２月２８日、運営している保養宿泊施設「かんぽの宿」のうち、
道後（松山市）や白浜（和歌山県白浜町）など、全国9カ所の営業を8月末で終了すると発表しました。
営業終了後は入札により売却する予定です。

２０１５年秋以降の株式上場を目指す日本郵政は、企業価値向上のため、
不採算が続く保養宿泊施設の整理を進めています。

今回、営業終了の対象となったのは、かんぽの宿 三ヶ根、かんぽの宿 熊野、かんぽの宿 白浜、
かんぽの宿 皆生、かんぽの宿 美作湯郷、かんぽの宿 坂出、かんぽの宿 道後、
かんぽの宿 山鹿及びかんぽの宿 那覇レクセンター。

2015年8月30日（日）の宿泊（8月31日（月）のチェックアウト）で、営業終了となる予定です。

■営業を終了する「かんぽの宿」一覧
【愛知県】
かんぽの宿 三ヶ根

〒444-0701　愛知県西尾市東幡豆町入会山1-221
TEL：[phone]
FAX：[phone]

【三重県】
かんぽの宿 熊野

〒519-4324　三重県熊野市井戸町1020-7
TEL：[phone]
FAX：[phone]

【和歌山県】
かんぽの宿 白浜

〒649-2211　和歌山県西牟婁郡白浜町1688-2
TEL：[phone]
FAX：[phone]

【鳥取県】
かんぽの宿 皆生

〒683-0002　鳥取県米子市皆生新田3-1-7
TEL：[phone]
FAX：[phone]

【岡山県】
かんぽの宿 美作湯郷

〒707-0061　岡山県美作市中山674-7
TEL：[phone]
FAX：[phone]

【香川県】
かんぽの宿 坂出

〒762-0017　香川県坂出市高屋町2048-91
TEL：[phone]
FAX：[phone]

【愛媛県】
かんぽの宿 道後

〒791-0101　愛媛県松山市溝辺町3-1
TEL：[phone]
FAX：[phone]

【熊本県】
かんぽの宿 山鹿

〒861-0542　熊本県山鹿市大字志々岐2450
TEL：[phone]
FAX：[phone]

【沖縄県】
かんぽの宿 那覇レクセンター

〒900-0001　沖縄県那覇市港町2-9-15
TEL：[phone]
FAX：[phone]

西友が全国の店舗を次々と閉店に

２０１５年に入り、スーパー大手の西友が店舗の閉鎖を相次いで明らかにしています。

現時点で判明しただけでも
静岡県の清水店、藤枝店、滋賀県の大津店、埼玉県の狭山市駅前店、
大阪府の八戸の里店、兵庫県の高砂店等です。

また、西友が九州で展開するスーパー「サニー」のうち、
福岡と熊本両県の計１１店を３月末で閉鎖するとしています。

西友は２０１４年１０月に収益性向上を目指す経営戦略から、
全国約３７０店舗のうち、約３０店舗の不採算店の閉鎖を発表していました。

閉店が決定した店舗の中には静岡県の清水店のように地域のシンボル的な店も
対象となっています。

計画では約３０店舗の閉鎖をするということですので
今後も様々な地域の店舗が閉鎖することになりそうです。

西友は元々の自社の一部門だった無印良品を運営する良品計画が業績
絶好調なのに対し、このところ経営不振が続いています。

当面は、不採算店を整理し、経営を立て直す考えのようです。

ＫＡＤＯＫＡＷＡ（旧角川書店）＠希望退職者300人募集

旧角川書店のＫＡＤＯＫＡＷＡ・ＤＷＡＮＧＯ（角川・ドワンゴ）持ち株会社傘下の
ＫＡＤＯＫＡＷＡは300人程度の希望退職者を３月２日から２０日まで募集します。

ＫＡＤＯＫＡＷＡは出版不況のあおりを受け、主力の出版事業が不振であることに加え、ドワンゴ社との企業統合による管理部門のスリム化等が背景にあるものとみられます。

今後は、経営統合したドワンゴとの連携を深め、デジタル事業を強化する方針。

希望退職の対象となるのは、３月31日時点で41歳以上で勤続５年以上の正社員。
３月２～20日に募集し、４月末の退職の見込み。

ＫＡＤＯＫＡＷＡの正社員は約2000人で、今回の募集人数300人は約15％に匹敵
するかなり大規模なもの。
退職者には特別支援金を支給し、支援会社を通じ再就職支援も実施するということです。